「まさか…。マジでか?」

よく見れば、似ているような…似ていないような…。




「嘘だろーっ。マジでカメレオンだな!!」
ボロさえ出さなければずっと見つけ出せなかっただろう。
あの、生意気な目で睨んできた男子生徒を。




いや。
女子生徒を…。



「ばっちり男だと思ってたよ…」
脱帽してしまうよ。
気づける方がおかしい。




「カメレオンですから」
ははっと苦笑いをする。




「よくも睨んでくれたなぁ」

「だって…」



開き直ってムスッて感じ。
俺がムスッてしたいよ、バカ。


「見るだろ、顧問なんだから」