帰り道


桜夜と愛結は同じ帰り道にいた


「あれ~?今日はデートじゃなかったんだ」


「デート?誰が?」


「あんたよ!可愛い女の子に告白されてたじゃない」


愛結は嫉妬から、桜夜にはこんな態度になってしまう


「あぁ…あの2年か…確かに可愛かったけどな」


「……だったら付き合えばよかったじゃない?」


「う~ん…なんて言うか…俺には合わないし…それに…」


「それに?…好きな人が…いるから?」


「好きな人?……あぁ!あれか…あれは嘘」


「嘘?!あんた最低ね…嘘つくなんて」


「好きな奴いるって言った方が相手も諦めがつくだろ?俺なりの優しさなんだけど…」


「そ、そう…なら好きな人はいないんだ~」


「さぁーな…」


「何よそれ!だけど、恋愛は楽しいよ~!あんたも恋愛してみなさいよ」


「お前いんの?」


愛結は一瞬止まった