「えー?詩織だよお。私さあ、前もここで詩織にカッター向けたんだよねえ。」

高梨詩織。自殺現場に居合わせたのは、小雨じゃなくて陽菜だったんだ。

「詩織ね、私がカッター向けたらすっごく怖がってたの。

でもさ、本当に刺すわけないのに詩織は殺されると思ったのかなあ。

自分から柵越えてね、私に許さないから、なんて捨て台詞吐いて飛び降りちゃった。

恐怖に負けて、一番大事な自分を殺したんだよ?バカだよねぇ。」