花帆と会える。


花帆と会う約束をした。





同窓会の帰り道、山田さんが教えてくれた。



花帆は、今現在の俺の姿が見たいと言っていたと。

だから同窓会にも本当は来たかったと。




でも、事情があって来ることができなかった。



山田さんは、言った。



あの頃の、新垣君と花帆が私も忘れられないと。




誰も覚えていないと思っていた俺達のこと、ちゃんと覚えてくれている人がいた。