「会いたい」 『私も……』 知らないうちに目に涙が浮かんでいた。 きっと、タバコの煙が目に入ったんだ。 「いつ……会える?」 肝心な話をしているってのに、重低音の響くバイクが俺の前を通り過ぎて、花帆の返事が聞こえなかった。 「会える?」 もう一度聞く。 『明日なら会える』 すべてがスピーディーに運んでいた。 奈美に話して、同窓会をして、花帆と話せて…… 明日会える? まだ兄貴達は新婚旅行にも行ってないってのに。 展開、早すぎるだろ。