俺はその地域で2番目に頭の良い高校へ進学した。 花帆はいないけど。 でも・・・そのおかげで今がある。 あの時、花帆が声をかけてくれたから。 髪の色を叱ってくれたから。 花帆を好きになったから。 だから今、 一流企業と言われる会社に勤めることができているんだと思う。 落ちこぼれ街道を走っていた俺の手を引いてくれたのは、花帆だった。 ありがとう。 花帆。 ありがとう。 俺を好きになってくれて。