「ごめんなさい」 「何、謝ってんの?」 長い沈黙。 俺のせいで、学校で嫌な思いをして、優等生だった花帆が登校拒否をした。 そこまで追い詰めてしまった俺を、憎んでいるんだろう。 「いろいろ悪かったな」 花帆は、また泣きそうな顔をして首を激しく横に振った。 抱きしめたいと思ったよ。 本当に。 久しぶりに手の届く距離に花帆がいる。 ずっと話したかったから。