俺はお弁当作りの邪魔をしないように、一度のキスだけで 愛花の元へと戻る。 むにゃむにゃ言ってる愛花。 「かわいいなぁ…… 起きたら遊園地行こうな」 卵焼きを焼く花帆が、俺と愛花を見つめていた。 にこっと笑う花帆に、微笑み返す。 穏やかな時間。 穏やかな幸せ。 俺は、今まで感じたことのない幸せを感じていた。