俊介先輩…?


なわけないよね。



だって先輩は彼女と一緒だし。



「よかったね。彼氏が来てくれて。」



「また今度遊ぼうね。」



ガラの悪い男達は私の手を離して大人しく私の前から消えた。



『助けてくれてありがとうございました。』



誰かわからない人にお礼を言った。



「ぷっ。“ございました”とか美琴らしくねぇな。」



へ??



男の人はゆっくり近づいて来た。




『か、神楽…。』



屋台の光りが彼の顔を照らした。



俊介先輩と少し似ているけど髪が茶色い。



間違いなく神楽しかいない。



『なんでいるの?』



「美琴の婚約者&ヒーローだから?」



なんで疑問形なのよ…。