リビングに出ると机の上には昼ご飯がラップされて置いていた。



神楽の分がないから食べたのかな。


どこ行ったんだろ?




ガチャッ



『神楽…?』



私は玄関を覗いた。



玄関にはびちゃびちゃの神楽がいた。



『傘も持たずに行ったの?』



私はすぐにタオルを渡した。



『え……。』



神楽は私の手を引っ張って抱きしめた。



雨のせいですごく冷たかった。



『神楽…どうしたのよ!』



何かおかしい……。



どこ行ってたのよ。




「俺………アメリカに行く。」




耳元で言われた言葉。




私の思考は停止した。