「まぁ!昔のママみたい。」



黒いドレスを着て髪をくるくるに巻いた私を見てママが言った。


ママのテンションについて行けず私は黙っていた。



「奥様、今回パーティーに出席なさらない方々からプレゼントが大型トラック5台分来てますがどうなさいましょう。」



使用人が言った。



普通ママに聞かず私に聞くでしょうが!



「倉庫にほうりこんでて。」


人のプレゼントを……。汗



でもどうせプレゼントの中身は宝石や服、靴にかばん。



どんなプレゼントよりもこの指輪が1番嬉しいわ。



「その指輪、神楽くんから貰ったの?」


ママ鋭い…。


「0.8カラットのダイヤってけっこう値段するわよ。彼はお金持ち?」



『たぶん…庶民だと思う。』


そういえば神楽のお父さんの職業知らないわ。