それは屋上で美琴からフラれた後。


俺はただ立ち尽くしていた。



「皆くん…?」


そこへ愛留が来た。



『………。』


俺は黙っていた。


すべて愛留のせいだ。


「あははははは。」


俺がそんなことを思ってる矢先に愛留が笑い出した。



「皆くん覚えてる?これ♪」


そう言って愛留がポケットから指輪を取り出した。



忘れてたくても忘れてない。



その指輪は愛留が最愛の人から貰った物。



そして俺はその人を殺した。








俺が中学1年の頃、両親が海外に行くため初めてイトコの家に行った。



そこには俺とタメの愛留がいた。


そしてその頃の愛留の彼氏はびっくりなことに俺とそっくりだった。