「転校生は最初が肝心なんだよ!行かなきゃダメ。」 しつこいあたしに 聖来君は渋々立ち上がった 「わかったから。お前力強すぎ。」 自分から聖来君の腕を掴んだのに 急に恥ずかしくなって離した 聖来君はあたしの少し後ろを歩く 歩幅を調節して聖来君の隣に並んだ 「聖来君ありがとう。聖来君と話せて良かった。」 「俺は何にもしてない。」 そんな事ない 真剣に話を聞いてくれた 沈んでいた心を癒やしてくれた 重かった気持ちを軽くしてくれた 元気をくれた