そういえば…先輩たちは卒業するんだよね‥‥ 「春、か…」 ポツリと呟くとまた足を学校へと歩いた ガラッ ザワザワ… ガタンッ 『はよ、伊藤』 連が眠たそうにこちらを見て口を開く 「おはよ!連、眠いの?」 『んー…まぁな』 連はそう言うと瞳を閉じて眠りについた はやっ…寝るの! なんて思いながらすみれの席を見てみる 誰も座っていない空の席 まだ来てないか… ガラッ その時、教室のドアが開いた