「ん」 差し出された右手を そっと握る。 いつの頃からだろう。 あぁ。 あのチエの結婚した日から、いつしか、こんな日が続くようになった。 元が私の勤務先に迎えに来て、 一緒に病院に向かう。 そして、病院からアパートまで送ってくれる、っていう毎日。 最近は・・・ こんな気持ちもアリなんじゃないかな、って思う。 じんわりとした温かい元の手を握りながらそんなことを思うときもあるんだ…。 それが、まだかすかに痛みを伴うことはあるのだけれど。