『短編集』


『こうたくん だいすき』


“き”の文字が、鏡文字になっていて、だいすさ、

って書いてあるみたいに見える。


思わずぷっと吹き出した。


ずっとかたくなに閉ざしていた気持ちが、

まるでアイスが溶けてなくなるみたいに、

あっという間に、消えてしまった。


気付けば大量のチョコを作ってしまって。



・・まぁ、いいか。

メグだけじゃなくて、皆に配ればいいよね。



私は、軽い気持ちで、チョコをラッピングした。

色とりどりのリボンは、今の私の気持ちにぴったりとくる。


幸せな気持ちのまま、夜を迎えた。