『短編集』


ガラスケースに並んだチョコは、みんなすごくかわいくて。

どれもみんな、おしゃれに飾って、自分の出番を待ってるみたいだ。


「はい、これ」


メグが、私に、かわいい包みの箱を差し出した。


「え?何?」


「友チョコだよ。いつもありがとーございますっ!」


メグは、私にVサインを作って、笑ってる。


「でも・・」


「いいって。

よくわかんないけど、ヒトミは、バレンタインあんまり好きじゃないんでしょ?

去年も今くらいになると、暗い顔してたもんね。

だから私も、バレンタインには1週間早いけど、あげちゃう!

元気出して、いきまっしょ!!」


メグは、軽く片目を瞑ると、私の腕に、その箱をぐいって突っ込んだ。