『短編集』


放課後、マナは、屋上へ行った。

あたしは、部室に急ぐ。

どんな話をしているか、気になって仕方なくて、
そのあと、タクミと顔を合わせるのも嫌で、

ほんとは、このまま誰にも会わないように家に帰りたい。

けど、

部活を休めば、二度とタクミと顔を合わせられない気がして、
頑張って、出ようと思った。

一番に着いて、素振りを始める。

精神を統一して、一心不乱に竹刀を振ると、
余計なことを考えなくてすむ。

しばらくして、タクミが姿を見せた。

と、

その後ろから、マナが姿を見せて・・。

あぁ、うまくいったのか。

親友のことなのに、素直に喜べない自分が、
嫌になる。

こんなに心の狭い人間だったんだって、
思い知った。