『短編集』


顔を上げると、

タツヤも泣いていた。

その顔が、

おかしくて、かっこ悪いのに、

ものすごく、いとしくて・・。


「男のくせに、
何泣いてんのよ~。

父親になるんだから、
しっかりしなよ。」


「うれしいんだから、
仕方ないだろ。

お前だって、
化粧落ちて、すごい顔になってるぞ。」


二人して、

顔中くちゃくちゃにして、

泣きながら・・、

大笑いした。