『短編集』


タツヤは、あたしの手首をとると、

引きずるようにして病院を後にした。


「ちょ、ちょっと、
タツヤ!
痛いよ!」

病院を出てからも、
タツヤは早足で、あたしはついていくのがやっとだ。

「あ、ごめん・・。」


タツヤは、力を緩めはしたけど、
あたしの手は離さずに、じっとあたしの目を見つめる。


「タツヤ・・?」


「マイ!

俺と、俺と結婚してくれ!!」


突然の、タツヤのプロポーズに
あたしは、
声が出ない。

だって、
だって、

あたしはセフレでしょ?

タツヤには好きな人いるじゃない!