『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


「言っとくけど、同棲じゃないからな!」


私の頭の中を読んだかのような、陸渡の返答。



あれ?違うの?



とたんに、そういうことか、と言いながら、圭輔が腹を抱えて笑い出した。


「あのね、七海ちゃん。俺たちは、自宅から高校に通えないから、2人で同居してるんだよ?」


まじで受ける~、七海ちゃんてまじ面白いよな~、陸渡が気に入るのもわかるわ~!!

なんて、涙を拭きながら爆笑中の圭輔。



同居?



「圭輔さんたちは、島の出身なんだって。で、島には、高校がないから、こっちに出てきたんだよ。

朝ごはんのついでに、お弁当作ってくれたって」


花音が、困ったように私に説明してくれて。



え~っと・・・。

つまり、私の勘違い?



「あ、はははは」


頭の後ろをかきながら、台本の棒読みのような私のごまかし笑いがむなしく響く。