『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


陸渡と私の間を、通り抜けるように、さぁっと風が吹いた。

答えを待つ私に、

陸渡は一瞬目を伏せたかと思うと、突然私の後ろを指差して、


「・・トイレ、行くんだろ」


って、顎でトイレのほうをさす。


「・・うん」


私は答えを聞けぬまま、

トイレに向かって走り出した。


トイレから出てくると、陸渡の姿が見えない。



あれ?

どこいった?