『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


「おい!どこ行くんだ?」


「トイレ!」


「なんで?さっき駅で行ってたじゃないか。

大か?」



何が“大”だ!
デリカシーのかけらもない変態め!



「誰かがはずしちゃったから、直してくるんでしょうが!」


なるべく胸を隠そうと、前かがみになる私の格好は、ちょっと間抜けで。

それを見た陸渡が、噴出すのを堪えてる。


「笑いたきゃ、笑いなさいよ!」


むかつきもMAXに達し、私は吐き捨てたままその場を去って・・・、

行くはずだった。

陸渡の長い腕につかまらなければ・・。