『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


陸渡の血をぬぐう前に、手首をつかまれた。

そのまま、ぐいっとひねられて、骨がみしりと、悲鳴をあげる。


「痛い!」


「俺の痛み、ちゃんとわかったのかよ?」


「ごめんなさいって言ってるでしょ!拭いてあげようとしてるのに!痛いってば」



わざとじゃないのに、な~んて心の狭い男なの?

元はといえば、肩なんか抱くのが悪いのにぃ!


「俺は心も肌も繊細なんだ。そんな安物のハンカチじゃ、余計に傷がつく」



はいはい、百均のハンカチで悪ぅございましたね。
あんたの血を拭いたら、速攻でゴミ箱行きですよ~だ。