『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


と、

陸渡の足が地面に吸い付かれたみたいに

ぴたん、ととまった。



直立不動。

お地蔵さん。


「陸渡?」


ちっとも動く気配のない陸渡の顔を覗くように

前へ歩み出ると。



んん?!

陸渡ってば、真っ赤じゃん!



「ちょっとどうしたのよ!

すごい赤いよ。

熱でもあるんじゃないの?」


私はびっくりして、陸渡の額に手をやって・・。

触れる直前に手首を掴まれた。


「てめぇは、ほんっと、ばかだ」


「な、なんですってぇ!」


「馬鹿は死ななきゃ直らんってのは本当のようだな。

お前につける薬があれば、俺は10万出しても買うね」



また10万なんて、微妙な金額。