『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


「じゃかあしい!人が真剣に話がしたいと思ってるのに、

なんで茶化すのよ!」


私が怒鳴りちらすと、陸渡は嬉しそうにまた歩き出した。



もうこんなやつ知らん!

陸渡なんか、虫!無視!

私の長い人生の、

ほ~んの少しのシミ、ソバカス、カンパンよ!



心の中で、必死に悪態をついてはみたものの。

やっぱり気になるわけで。


「ねぇ、陸渡。

私のことコンビニで見かけて知ってたってことは、

高校の合格発表の時にも、

私だってわかってて声かけたの?」


私は、陸渡の背中に向かって、話しかけた。


だってなんだか、面と向かって聞きにくいもん。