どうやら、陸渡と一緒のこの男は、私ではなく花音に何か言いたいらしい。 突然自分を名指しで呼ばれて、花音の肩がびくんとはねた。 「そんな怖がらなくても、俺は陸渡と違って、花音ちゃんに意地悪したりしないから安心しな?」 ちょっと待て。 そりゃどういう意味じゃ。 「てなわけで、今日は俺と先に学校行こ? 陸渡は、彼女と話がしたいんだって」 私を無視して、勝手に話が進行する。