『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


「えぇと、こんにちは・・」


ユカリさんは、相変わらず容姿端麗で、私を見ると目を丸くした。


そりゃあそうだろう。

自分の彼が来たと思ったら、変な小娘が一匹おまけについてきたのだ。

くだらないお菓子のおまけだって、子供を喜ばすことができるのに、

私ってば、走ることくらいしかできやしない。


「え?

七海ちゃん?」


圭輔が私を見てる。

もちろん、

“なんでこんな修羅場にわざわざ来るの?”

って、その目は語ってる。


「あ、はははは。

なんか、今日がユカリさんの誕生日だって聞いて・・」


私の言葉に、ユカリさんだけでなく、

陸渡も眉をひそめた。

意味するところは、

“なんであんたがそんなこと知ってるのか?”

ってところか。