『勧善懲彼(かんぜんちょうかれ)迷惑な俺様彼氏』


当て馬の意味はよくわかんないけど、

海渡さんの言いたいことはよくわかった。


つまり、ユカリさんは、自分に嫉妬してほしくて、

本当に好きな陸渡ではなく、兄の海渡さんとつきあってる、と。


「ユカリの作戦勝ちかもな。

しょちゅう、陸渡に俺のこと相談してるみたいだし。

って、あぁ、ごめん。

七海ちゃんにはショックな話だったかな」


「いえ、

全然ショックでもなんでもないです」



あ~あ、

まるで、自分に言い聞かせてるみたいだよ。



いかん、いかん!

ため息をつくと幸せが逃げていくんだった!



借金してまで買った雑誌のお言葉だもん。

大事にしなくちゃ。