「じゃ、また今度ね」


海渡さんは、それだけ言うと、

私とは反対方向に歩いていった。



なんか陸渡以上に、

向こうのペースに乗せられてるような・・・、

気がするのは、気のせいでしょうか?


海渡さんの入れたという連絡先を確認しようと携帯を操作してると、

陸渡と撮ったプリクラが表示された。


例の、ほっぺにちゅうってやつだ。



ほんとだ。

私の目、なくなってる。



フラッシュで目を閉じたのか、

私の小さな目は、白眼をむいたみたいになってて。



あ~!!

陸渡を殴ってせいせいしたい!!



私は、星空に向かって、こぶしを突き上げた。