そんな話をしてからの僕は仕事で忙しい毎日だった。

死ぬほど苦しいトレーニング。
そのトレーニング過程が終わった時、涙が出た。

そんな時、
なぜか1番に電話をかけたのが彼女だった。

「今から飲まない?」

そう誘うと、

「実家だから、
外に出るの無理だわ。
私、家厳しいし。」

と断られた。

そんなわけで、
すぐに彼女の人生と交わることはなかった。

それから、僕にチャンスが訪れる。

二人のネットゲームの関東に住む女友達が、
彼氏に会いに、僕らが住む関西に来るという。

さらには、
彼女も来るという。

別に好きとかいう感情はなかったけれども、
それに似た淡い気持ちがあった。

仕事の勤務が朝終わって、
眠たい目をこすりながら、
急いで僕は、
彼女達の所に向かう。

そして電話をした。

TRRRRRR…。

「ビックリしたー。
私圏外にいたのに、
今電話なるんだもん。
運命?」

そう言われて、ドッキリした。

心臓が高鳴っていく。

恋の始まりだった。