赤縁眼鏡に、
頭の上で、二つくくり。
いわゆるツインテール。

普段は常に化粧をしない。
(僕はスッピンが好きだから別にいいんだけれども。)

好きなものは、ゲームと漫画、
そしてコスプレ。

これが僕の彼女。
いわゆるオタク。


彼女と知り合ったのは、
ネット上のゲームの中のオフ会。

僕には当時、彼女がいたし、
(これもまたゲーム上で知り合ったんだけれども。)
彼女にも彼氏がいた。

ゲーム上・・・といっても、
僕はもうゲームをほとんどしていなくて、
あまり彼女と仲がよかったわけじゃない。
ただ名前を知っていた程度。

僕は噂で、
彼女のことを、
すっごく太った、キッツイオタクだと聞いていたし、
そんなキッツイオタクを見たら、
ネタにしてやろう。
なんて思っていた。

会った瞬間、
すごくビックリしたのを覚えている。

誰だよ。
すっごく太っているっていったやつ。

全然太ってないじゃないか。

むしろ、僕が評価すると、
「上の中」には確実になるような、
そんな女の子だった。

10人近くで、
オフ会として飲み会をしたんだけれども、
彼女は、ほとんど話さず、
ただ、人の話を聞いて
ニコニコしていたことを覚えている。

その日、
僕は、当時の彼女に、
彼女がかわいかったという話をして、
カナリ喧嘩をした。

そのくらい、
彼女は僕の理想に近く、
魅力的な存在だった。

今を言うなら当時は。