再度,絶飲絶食の説明を受け,ベッドに絶食の時刻を書いたプレートを看護士さんが下げてくれた。

ベッドの透明なネームプレートに,
入院患者,柊しおりの名前と,手術執刀医,担当医,担当の看護士さんがかかれた紙をいれてもらった。

「担当の看護士は私じゃなくってここに書いてある田原さんって人ね。お昼はちょっといないから,かわりに私がくるね。」
と看護士さんは言った。


定時に体温を計って記入したり,ご飯を食べた量を記入する紙も渡された。



「何かあったら,ナースコール押して下さいね。」

そういって看護士さんは出て行った。



うわっ!本当にナースコールってあるんだあ…本物,本物♪

ナースコールをまじまじと見つめ,ニヤニヤしていた。



「じゃあお母さんそろそろ海斗も帰ってくるし,仕事もあるから帰るね。明日,手術までにはくるから。」


そういって出て行った。







そっか…明日手術なんだった。



テンションがあがりすぎてすっかり忘れてた。
痛いらしいしね…
やっぱり不安。






ベッドに貼ってあるネームプレートをベッドに寝転がってみた。

「執刀医も荻田先生だし,大丈夫だよね。担当医,尾上大輔先生だって。どんな先生なんだろう?かっこいい先生だといいなっ!
看護士さん,さっきの人めちゃめちゃ可愛かったなあ…私の担当じゃないらしいけど,私の担当の田原さんって人も可愛いのかなあ……」


そんなろくでもないことばかり考えていた。