「わぁーっ!綺麗ー!」

ついて行った先は屋上。


初めて入ったことにドキドキしつつ、
回りながら景色を見渡していた。




「夕焼けのここは、本当に綺麗だよ。」



そう言って、景色を見つめるその瞳は…真っ暗だった。





「どうして…?」


あたしは思わず、彼の目尻の辺りに指をおいた。



「どうして、真っ暗なの?」




あなたのことが、知りたい。



そう思ってしまったから、
あたしは自ら望んで。


ためらうことなく。
暗闇へと、




「俺の話。聞いてくれる?」






踏み出したんだ。



馬鹿かのかな?

だけど、キミの笑顔が見れるなら。




あたしはキミの力になる。