「で、何の用?」
とりあえず用件を聞いてやることにする。
『今すぐ昨日アイツらに貰ったアルバム出せ!!』
「はい?」
『アルバムだよアルバム!PRISONERの!』
俺はライが慌ててるみたいだと、やっと気付いた。
「アルバムなら昨日聴いてたけど……なに、ライ気に入ったの?」
『そんなんじゃねぇって!!オマエ中の歌詞カード見てねぇのか?!』
歌詞?
そういえば昨日は歌詞読む余裕もなく聴き入ってたから……。
「それがどうした?」
俺はテーブル上に置きっぱなしのCDケースからアルバムの歌詞カードを引き抜いて広げた。
やっぱりインディーズ。ブックレットを付けるまではいかなかったんだろう。
一枚の紙に両面使って歌詞とあの4人の集合写真ワンカットが印刷されていた。



