ザザッ。 一瞬のノイズ。 次いで、硬質なギターの衝撃。 耳に飛び込んできた尖った音。 そこに絡むベースの低音とスネアが心地良く纏まってる。 あぁ……あのライブそのままの音だ。 ある意味すげぇ。 その刹那。 『―――♪』 不意に注ぎ込まれた声。 その瞬間、俺の思考はストップした。 ――ヤバい。 そう感じたが最後。 俺の耳も目も心臓も、全部PRISONERの音に侵されていた。