VOICE・2



『PRISONER of ...』

まだ封の開いてないパッケージをそっと開ける。

……なんか、久々に聴くの緊張する。

他のアーティストの曲、俺は結構チェックする方だと思うけど、聴く前からドキドキするバンドなんて久しぶりだ。

俺は部屋の片隅にあるコンポにディスクを飲み込ませ、リモコンを手にソファへ戻った。

よぉし……聴いてやろうじゃないの。

そっとスタートボタンを押し、ソファに背を預け、耳を澄まして目を閉じた―――。