『PRISONER of ...』 まだ封の開いてないパッケージをそっと開ける。 ……なんか、久々に聴くの緊張する。 他のアーティストの曲、俺は結構チェックする方だと思うけど、聴く前からドキドキするバンドなんて久しぶりだ。 俺は部屋の片隅にあるコンポにディスクを飲み込ませ、リモコンを手にソファへ戻った。 よぉし……聴いてやろうじゃないの。 そっとスタートボタンを押し、ソファに背を預け、耳を澄まして目を閉じた―――。