「ところで、来月のライブの前座決まりましたから」
ひと段落したレコーディングの後、俺たちが休憩しているところへ、マネージャーの櫻井が口を開いてそう告げた。
「へぇ」
ライが興味無さそうに煙草を咥えたままで答える。
その横でショウは、これまた我関せずって感じでスコアに目を通していた。
「……誰になったの?前座」
仕方なく俺は櫻井に問いかけてやる。いつもこれが俺の役割。
櫻井は待ってましたとばかりに、俺に笑顔を向けてきやがった。
このマネージャーは俺たちについて、二ヶ月。俺たちのこと、そろそろわかってもいいはずなのに、…天然なのか?
「実はですねぇ……なんと!このバンドに決まったんですよ!!」
キラキラした笑顔で、櫻井は一枚のカラーコピーされた用紙を掲げた。
その紙を俺は素早く掠め取り、目を落とす。
「PRISONER?」



