――都心にあるが閑静な住宅街。そこに俺のマンションはある。

「ただいまー」

誰もいない部屋、虚しく響く自分の声にオカエリ、と自ら返しリビングへ向かった。

照明を控え目に点け、ソファにドサリと体を投げ出した。

「疲れたぁ~っっ!!」

ウ~ン、と両手を思い切り伸ばして深呼吸。

あまりに疲れすぎていた俺の体はそこから動くのも億劫で、本当はビールの一本くらい取りに行きたかったのに、拒否した。

「今日のライブ…良かったよなぁ~……」

ゴロン。
ソファに横になって天井を見上げながら呟いた。

目を閉じて今日のステージを反芻する。