またまた俯いて肩を落としてしまったライ。
俺はその頭をポンポンと軽く叩いてやった。
「その言葉だって彩都の本心じゃねぇよ。あれは一時的にパニクって口走ったことだ。あいつだって分かってる、悪いのはライじゃないって」
「でも……」
まだグジグジ言おうとするライ。
それを見たらいい加減イライラしてきた。
この1年半。何度同じような台詞を言ったと思ってんだこのガキは……。
逆切れだと分かってたけど、止まらなかった。
たぶん俺も少なからず動揺してたんだ、あの珪甫って奴のせいで…。
「ライ。オマエこれ以上女々しいことぬかすんだったら、俺帰る。てか二度と戻らねぇぞ!」
「え?!ちょ、タキ?!」
慌てるライの声。
目を丸くするショウの顔。
顔面蒼白な櫻井。
それを見て、内心思った。
やっべー、言い過ぎた?



