VOICE・2


またまた俯いて肩を落としてしまったライ。
俺はその頭をポンポンと軽く叩いてやった。

「その言葉だって彩都の本心じゃねぇよ。あれは一時的にパニクって口走ったことだ。あいつだって分かってる、悪いのはライじゃないって」

「でも……」

まだグジグジ言おうとするライ。
それを見たらいい加減イライラしてきた。

この1年半。何度同じような台詞を言ったと思ってんだこのガキは……。

逆切れだと分かってたけど、止まらなかった。
たぶん俺も少なからず動揺してたんだ、あの珪甫って奴のせいで…。

「ライ。オマエこれ以上女々しいことぬかすんだったら、俺帰る。てか二度と戻らねぇぞ!」

「え?!ちょ、タキ?!」

慌てるライの声。
目を丸くするショウの顔。
顔面蒼白な櫻井。

それを見て、内心思った。





やっべー、言い過ぎた?