「オマエらっ!全員コロす!!ライブ終わったらぜってーコロす!!」
「ライブ終わってからってのが可愛いよね」
「だね」
「ですよねぇ」
ショウのツッコミに俺たちが返せば、ライは更に暴れ出してしまった。
まったく、このお子様は本当に手が掛かるよね。と呟いて、ショウがソファから立ち上がってもう一度ライの顔を覗き込む。
「ライ、確かにあの時バイクに彩都を乗せて事故を起こしたのはオマエだ。けど、酔ってるのを知ってるのにそれを見てみぬふりで、俺たちはオマエと彩都をバイクに乗せた。責任は俺たちにもある。違うか?」
真剣な表情になって言うショウに、ライもおとなしくなって話を聞いていた。
「だからいい加減自分だけを責めるのはやめろ。自棄になってるライを見てるのは、俺もタキも辛いんだ。わかるか?」
「………でも…サイトは俺に言ったろ…」
お前のせいでドラムが叩けない…。
ライは小さな声で呟いた。微かに震える声で。
その言葉が今でもライの心を苦しめている………。



