いつまでコイツはグダグダと自分を責めたら気が済むんだろう?
「ライ、あれはオマエだけのせいじゃないって、何回言ったらわかる?止めなかった俺たちにだって責任はあるって何度も何度も…」
「それでも!!俺が……俺があの時、サイトをバイクなんかに乗せなきゃ…」
ライの目が赤くなっているのに気付いた。
唇を噛んで、泣くのを我慢しているのがわかる。
……ったく、どんだけ泣き虫だよコイツは。
「はぁ~あ、まったくオマエは頑固だねぇ」
わざと長い溜め息を吐いて、俺はライの隣に腰掛けた。
「じゃあオマエはなんて言って欲しいの?彩都がドラム叩けなくなったのは全部オマエのせい、オマエが全て悪い、どうしてくれんだ…。そうやって責めたら気が晴れるわけ?」
「………」
黙り込むライは、ますます唇を強く噛んだ。



