「……俺、ライの様子見てくるわ」 張り詰めた空気の中、ショウと二人きりでいることが息苦しくて、俺は椅子から立ち上がって煙草をもみ消した。 ――逃げ、だよなぁ~これも。 そう思いながらもドアを開けた。 その瞬間――――。 なんだ、このオト!? ステージの方から聞こえてくる音楽に、立ち竦んだ俺がいた。