VOICE・2


「……俺、ライの様子見てくるわ」

張り詰めた空気の中、ショウと二人きりでいることが息苦しくて、俺は椅子から立ち上がって煙草をもみ消した。

――逃げ、だよなぁ~これも。

そう思いながらもドアを開けた。





その瞬間――――。





なんだ、このオト!?





ステージの方から聞こえてくる音楽に、立ち竦んだ俺がいた。