「な……な、なんでテメェが!?」

「はぁ~い、お待たせ~~!!」





そ。ドアの前でニヒルな笑みを浮かべてそこに立ってたのはもちろん。

東條のバカ。

櫻井の野郎、知ってたな。

「……待ってねぇし」

「え?タキくんなんか言った?」

「待ってねぇ、っつったんだよ!てかなんでオマエがプロデューサー?!あんたライターだろ?!アホか!!」

有り得ねぇだろ。
意味わかんないんですけど!
頭を抱えたくなった、マジで。

何これ?コント?

さっきまで感動してた俺、返せよ!

「……冗談なら許さないけど?」

呆れ顔ながら、吐き出す言葉がトゲトゲしいショウの声。そのオーラに東條が一瞬怯んだ様子を見せたけど、ニッといつもの不敵な笑みを唇に乗せた。

「申し訳ないけど冗談じゃないんだ、ショウくん。今日からCrimson Scarのプロデューサーは俺だよ」

自信満々で胸を張る東條。

「……マジ?」

と俺。

「嘘だろ?!」

とライが口元をひきつらせる。

「……本気ならいい」

とショウ………って、ええっ?!