「このアンコールで今日は終わりだから。そしたらPRISONERの海斗たち、捕まえて楽屋に連れてきて」 「へ?海、斗……くん、ですか?」 「そう、海斗と珪甫、それから……彩都」 それだけ言って、ショウはさっさと踵を返し、ステージの方へと歩き出した。 ライもその後に続く。 「彩都って、彩……えぇぇっ!!?」 目をまん丸にし、両手を丸の形にしたままの間抜けな姿で固まってる櫻井。 俺はその肩をポン、と叩いてからショウたちの後を追った。 「ちゃんと連れてこいよー」 それだけ念を押して。