ＶＯＩＣＥ・２

「あれが、今の彩都……」

無意識に口から漏れていたその声に、ライもショウも顔をこっちに向けていた。
俺は二人に笑顔を向けようとした、けど……。

「変わりすぎだろ、アイツ。笑えねぇよなぁ……ったく」

ホント。全っ然、笑えなかった。

実際に目の当たりにするとかなりヘコむし……落ち込む、よな……。





まだ、アンコールが残ってんのに、俺たちの間にはなんとも言えない気まずい空気が漂っていた………。