ショウの言葉にライは振り向いて確認した。
「マジで?」
「マジで。東條がタキ虐めてたから、俺が追い払ったの」
「ちょ、ショウ!」
「なに?違った?」
意地悪く笑って俺を見るショウに、俺は何も言い返せず口を尖らせるだけしか出来なかった。
……なんか、不本意だけど……その通りかも、と思ってしまった自分がまた悲しい。
「ショウがそう言うなら、ま、いいや」
ライが首をすくめてまた鏡の中の自分に視線を戻した。
「なんか、二人ともひでぇ……」
俺が情けなく肩を落とせば、さらに冷たい台詞がハモって投げつけられた。
「「自業自得」」
……ライブ、フけていいかな……。



