VOICE・2



ショウの言葉にライは振り向いて確認した。

「マジで?」

「マジで。東條がタキ虐めてたから、俺が追い払ったの」

「ちょ、ショウ!」

「なに?違った?」

意地悪く笑って俺を見るショウに、俺は何も言い返せず口を尖らせるだけしか出来なかった。

……なんか、不本意だけど……その通りかも、と思ってしまった自分がまた悲しい。

「ショウがそう言うなら、ま、いいや」

ライが首をすくめてまた鏡の中の自分に視線を戻した。

「なんか、二人ともひでぇ……」

俺が情けなく肩を落とせば、さらに冷たい台詞がハモって投げつけられた。

「「自業自得」」




……ライブ、フけていいかな……。