「そんなにショックだったか?彩都が俺達の音楽聴きたくないってのが」
「おい……」
ズバリ確信を突くショウの言葉に俺は慌てて口を挟む。
頼むからこれ以上かき回すなよ!
そんな思いで隣のショウを見れば、その横顔が微かに笑みを浮かべていた。ワザと言ってるのが丸わかりだ。
「彩都がオマエの声聴いたら調子悪くなるからって知って、歌えなくなった?」
ショウはライを傷つけるかのような言葉を再度口にした。
コイツ……何考えて……。
「うるせぇよ……」
「あ?」
「うるせぇっつってんだよ!!てめぇに言われなくてもわかってるよ!!」
あ、キレた。
そう思った瞬間。ライは立ち上がって、座ってるショウの前まで勢い良く向かった。



