VOICE・2



しん……と静まり返った室内。
唇を噛んで、俺とショウを見つめるライと。

その視線を受け止めるかのように真っ直ぐライを見ているショウ。

口元に笑みを張り付かせたまま、俺たちを観察してる東條と。

戸惑ったまま立ちすくむ櫻井。

そして、どうしたらいいかわかんなくて、ジッと床を睨みつけることしかできない、俺。





最初に口を開いたのはショウだった。
深く息を吸い込んで、ゆっくりそれを吐き出し、静かにライの前まで近寄ってきた。

「ライ。本当はもっと、ちゃんと話したかったんだ。俺もタキも。……俺は周りくどく言うのは苦手だから単刀直入に言うぞ?いいか?」

穏やかに、ゆっくりとした口調でライを見下ろしながら告げるショウを、睨むように見上げ、ライは頷く。

「いい。本当のこと、教えろよ」

「……彩都は、今、とても精神的に不安定な状態だそうだ。まだ、腕のことがふっ切れてない」