ぴくり。 ショウの眉が僅かに動いた。 瞬間、彼の周りの温度が急激に下がったような感覚。 いつもだったらこの辺で「冗談、冗談」なんて言ってはぐらかすところだけど。 今日は違った。 「正直さぁ、うんざりしてんだよね、この現状に」 彫刻になったみたいに微動だにしないショウの横顔をじっと見つめたまま、俺は続ける。 「お前だって解ってんだろ?こんな状態のまま作りたくもない音楽作ってて……いいわけないって。こんなの、ずっと続けられるなんて思ってないだろ?」